看護師として大成するには、専門スキルを伸ばすことが求められます。しかし「専門スキル」という言葉は漠然としています。看護師がチェックしたい専門スキルには、大きく分けて3つの種類があります。「看護スキル」「指導スキル」「コミュニケーションスキル」です。このように分けると、わかりやすいのではないでしょうか。いずれも看護師にとっては必要なスキルであることには間違いありません。

看護スキルは臨床例から看護研究を行うことや、実務経験を経て伸ばせます。認定看護師の取得を目指し専門的な看護を学ぶ人も見られます。また3年目~5年目ナースになると後輩の指導に当たるため、指導スキルを伸ばせます。それと並行して、ナース同士や患者とのコミュニケーションスキルを磨くこともできるでしょう。

長く務めるほどこれらのスキルは伸びていきます。しかし、中でも一番伸ばしたい専門スキルは「看護スキル」です。看護師を続ける中で自身の看護観や専門性が見えてくるはずです。緩和ケアを極めたい、認定看護師を取得してより深く患者にかかわりたいなど、スキルアップが必然となる意思が生まれることもあります。先輩看護師に指導を受けることや、学会などに積極的に参加し看護研究を重ねることが大事です。

しかしどんなに知識を深めても、それを発揮できるフィールドがなければ看護スキルを高めることはできません。看護スキルを確実に伸ばすならば、専門医がいる病院や総合病院や大学病院のナースとして転職を検討することをおすすめします。